ストレスや喫煙は体臭を強くするのでしょうか
先生、こんにちは。先日は有難う御座いました。
自分で良く考えて今の 職場は変えようと思います。
一種の逃避とは思いますが、やはり今の職場で 自分の気持ち等を含めた多くの事を変えて、それを保っていく事は困難だ と結論を出しました。
それと自分の中でストレスを受けとめて処理する力もどうにかして付け られればと思います。もちろん先生が先日おっしゃられた「くだらない」と いうキーワードの様に、心の遊びの部分も創っていきたいと思います。
それが現実として体臭を強くしてしまっている原因かもしれないですし。
今日もまた質問で恐縮なのですが、ストレスや喫煙で発生する活性酸素 は体臭を強くするのでしょうか。そのようなホームページを先日偶然に発 見したものでして。そしてあるとすれば主としてどういったニオイになって しまうのでしょうか。
まだニオイに対してのこだわりは抜けきれてませんね。
また私は脂臭がするのですが、体脂肪も17%で体重も標準以下ですし そういった肥満体形ではないのですが。これはどういった事なのでしょう か。
しかし、肥満気味の人にありがちな太ももに肉割れも多少見られます。
お酒はほとんど飲みませんが、ストレスは強く感じるタイプでタバコも 一日に20本ほど吸います。胃腸は弱い方です。
ストレスと体臭について
あなたは「自分のなかでストレスをうけとめる」ということですが、体臭の観点からはストレスは受けとめずに、ぜひ放出して吐き出すことが大切です。
なぜなら、ストレスは身体のニオイを強くする大きな要因の一つだからです。 特に、「皮脂腺」からのニオイ物質の産生を非常に増加させます。
ストレスを受けますと私達の身体は副腎というところから副腎皮質ホルモンや男性ホルモン、アドレナリンといったホルモンを大量に放出さますが、これらのホルモンは皮脂腺の皮脂の分泌をさかんにします。
またこれらのホルモンは皮膚の角質層の新陳代謝をもさかんにし、角質も肥厚させ皮脂腺の導管を閉塞させてしまいます。そうなるとさかんに分泌される皮脂が皮脂腺になかでたまり、活性酸素が発生しやすい状態になります。
活性酸素は脂質を酸化させ過酸化脂質をつくります。この過酸化皮質も脂質を酸化し、さらに活性酸素をつくりさらに過酸化脂質が増加するという悪循環になります。これは、自動酸化といい、実はニオイの原因物質である短鎖の脂肪酸などがもっとも増加する原因となります。
体臭対策としてはストレスはもっとも避けなければならない要因の一つなのです。
体臭を気にしている人は、そのこと自体が対人関係の中でストレスになることも多いのです。
ですから、ストレスは決して「うけいれ」てはいけません。あらゆる手立てで発散することが必要です。
これは、是非実行してください。
医学博士。体臭・多汗研究所設立。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる。「診療外科」を新しい医学分野として提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。日本心療外科研究会代表。『汗をかけない人間は爬虫類化する』(祥伝社)他、著書多数。